ガスタービンエンジン用コンプレッサーブレードの磨き工程と仕上げ工程
IMM社（ドイツ）製タービンブレード研削盤SPEによりコンプレッサーブレードの磨き工程は容易になり、ガスタービン用ブレードの精密な生産が可能になりました。
ブレードの製造にはブレードの形状に応じた公差管理が要求されます。公差はタービンの能力と生産コストとのバランスを考慮して決定され、公差が大きすぎるとタービンごとの能力のばらつきが大きくなり、公差が小さすぎると切削工程におけるコストが高くなります。
SPEは切削工程と磨き工程をバランスよく行うのに欠かすことのできない存在です。例えば切削後の面粗さがRa1.6μmのブレードの場合、SPEによる磨き工程ではワンサイクルでRa0.5μmに仕上げることが可能で、これにより公差の厳しいブレードでも安定した大量生産を実現できます。
SPEを導入して切削工程と磨き工程を最適なバランスで行うことは、精密なタービンブレード製造において生産コストを最適化するにあたって最も重要な要素の一つです。SPEはコンパクトなCNC6軸加工機で、世界中のタービンブレードメーカーに採用されている信頼性の高い機械です。コントローラには操作性に優れたSIEMENS 840Dが採用され、CAD/CAMはMasterCamがベースとなっています。すべてのパーツは標準品で構成されているため、メンテナンスも容易です。
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