バルブの調整の様子をお伝えする予定でしたが、アクシデントが重なり、リターンクランクの再作成という内容に変貌してしまいました。
事の発端は、リターンクランクの固定が不十分で、動いてしまったことにあります。
平岡さんの新しい著書「Building the Rio Grande K-27」では、回り止めのピンを打つ設計になっています。
既存のリターンクランクには不安や不満があったので、作り直すことにしました。
素材は快削ステンレスSUS303です。
やっとのことで、作り直したリターンクランクですが、肝心なピンを打つ穴の直径が間違っており、これが惨劇の始まりでした。
いざ リターンクランクに固定して、ピンを打つための穴をクランクピンに開けようとしたとき、途中でドリルが折れて、先端がクランクピンの中に残ってしまいました。
幸いリターンクランクの着脱に支障はありませんが、少なくとも片方はピンを打つことが出来なくなりました。
傷ついたクランクピン、使われることのないリターンクランクの穴、そして、大きな精神的疲労を残して、今回の作業は終わりました。
唯一の救いはターンクランクがオリジナルのデザインに戻り、赤錆を心配する必要が無くなったということです。
#LiveSteam #Pennsylvania_A3_Switcher
Kozo Hiraoka: Building the Rio Grande K-27 Volume 1, ISBN978-0-941653-77-0
平岡 幸三:生きた蒸気機関車を作ろう, ISBN4-905659-03-5, 機芸出版社, 1993
久島 締造:ミニ旋盤を使いこなす本, ISBN978-4-416-39031-3, 誠文堂新光社, 1990
久島 締造:ミニ旋盤を使いこなす本 応用編, ISBN978-4-416-39609-4, 誠文堂新光社, 1996